いくら練習を積んで、面接本番の回答に手応えがあっても、合否を決めるポイントはそれだけではありません。モギメンエントリーの前に、面接に臨む基礎知識を押さえておきましょう。
面接で成功するには、あるいは面接で緊張しないためには、まずその企業について詳しく知っておくことが大切です。企業を知ることで会話も弾み、面接官に自分の熱意を伝えることにつながります。面接当日までに、下記の項目を参考に、企業を徹底的に調べ頭の中に叩き込んでおきましょう。また、志望動機はもちろんのこと、自分の性格についてもよく聞かれるので、履歴書やエントリーシートに記載した長所・短所をよく覚えておきましょう。
応募する企業が事業を展開している業界を知ることは、そのまま企業を知ることでもあります。業界の将来性、また自分がどうしてその業界に興味があるのか?などを徹底的に研究してから面接に臨みましょう。
企業に応募する前にHPなどに記載してある情報を知っておくことは極々当たり前のことです。企業の商品、事業内容を深く理解し、その商品や事業について自分の意見なり考えを持って臨めるレベルを目指してください。
会社概要は必ずチェックして下さい。資本金、従業員数、売上推移から始まり、企業によっては沿革なども現在の事業を知る上で大事になってきます。
しっかりとした会社であればあるほど、経営理念を大事にし、経営理念に基づいて事業展開をしています。これから働く会社の理念をしっかり覚え、理解できるようにしてください。
【スーツ・Yシャツ】
◆スーツは紺、黒、グレーが無難です。Yシャツは白が良いです。
◆縦ラインが目立つスーツやダブルのスーツ
◆フケがついたスーツや襟元が破れたYシャツ、黄ばんだYシャツ
→必ずクリーニング、もしくは新調してください。
【ネクタイ】
◆ネクタイは一次面接であれば青系のものを選ぶと良いと思います。青系のネクタイは相手に清潔感と真面目な印象を与えます。
◆派手なネクタイ
→テカテカな素材のネクタイなどは避けてください。
◆ネクタイ、Yシャツ、スーツのコーディネート
→Yシャツが新品でネクタイだけ古いなどバランスが悪くてはいけません。スーツ、Yシャツ、ネクタイ全体でコーディネートをしてください。
【メイク】
メイクは、ナチュラルで清潔感のあるものがセオリー。表情を明るくみせるためには、ピンク系・レッド系の口紅やチークを使用するのが効果的です。カラーコンタクト、派手なネイルアートは外して臨んだほうがいいでしょう。メイクが与える印象については、なかなか自分の目だけでは判断ができないことが多いものです。実際に就職活動を体験した先輩や、身近な大人にアドバイスを受けながら試してみてはいかがでしょうか。デパートの化粧品売り場などで相談してみるのもいいかもしれません。 なお最近では男性の間でも、眉を整えたり、爪の手入れをするのが一般に広がりつつあります。やりすぎるのも考え物ですが、チャレンジしてみてもいいかもしれません。
人は見た目で9割決まる!そういう話を聞いたことがあるかもしれません。それは、メラビアンの法則からきていると思われます。コミュニケーションには下記3つの要素があります。
◆ 言葉・話の内容・・・・・7%
◆ 声のトーン・口調・・・・38%
◆ 身振り・手振り(ボディランゲージ)・・・・55%
このような割合で判断されると言われています。しかも、わずか10秒以内で…。そのため、面接官とのファーストコンタクトはとても重要です。あいさつ・発声・マナー・身だしなみなどでも、面接官に判断されているという意識を持ってしっかりと対策を練って下さい。
【第一印象につながるファーストコンタクトのポイント】
- ①入室時のノックは3回
- ②あいさつははっきりと大きな声で
- ③あいさつ時などに、おじぎをする際は言葉と動作を分ける(※言葉の後に動作を行なう)
- ④相手の目を見て話すように
- ⑤自然な笑顔で話せているか?
- ⑥ネクタイ・襟は曲がっていないかどうか?
- ⑦メイクは濃すぎないか?
- ⑧靴は磨いてあるか(※足元を見られると言い、身だしなみにおいてとても重要です)
- ⑨スーツはシワだらけになっていないか?
【メモを残そう】
面接が終わったら、面接での質問や自分の回答などをしっかりメモして下さい。できれば終了後、早い時間に忘れないうちにメモをすることをオススメします。どうしてメモが必要なのでしょうか?数回に及ぶ面接の場合は、一貫性が必要。一次、二次、三次と面接が進んでいくにつれて、面接官も変わっていくことになります。最終の役員面接までに、多い時には5回以上の面接を行なうというケースもあります。次のステップの面接官へと引き継ぎを行なう際には、必ず面接シートの引き継ぎも行なわれます。その際に、みなさんが回答した内容も細かく記録されていることになります。次のステップの面接に進んだ際に、前回自分が話した内容と違った回答をしていては一貫性のない人物だと思われてしまいます。そうならない様に必ず面接内容についてのメモを残すようにして下さい。
【礼状・お礼メールを送ろう】
面接後のお礼状は必ずしも採用に直結するわけではありませんが、採用担当者も受け取って気持ちの良いものであることは事実です。仮に同じ実力の候補者がいた場合はお礼状などの細かな感謝な気持ちを伝えることで選考がうまくいく可能性もあります。
【お礼状サンプル】
株式会社△△
人事部 ××××様
拝啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度はお忙しいところ面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。
面接では、実務経験がないことに加え、勉強不足なため質問が多くなってしまいましたが、××様より、非常に丁寧にご説明をいただくことができ、感謝しております。
特に〇〇の分野に事業を拡大したいというお考えには、大変感銘を受けました。その他にも、非常に興味深いお話を頂戴できましたこと、心より御礼申し上げます。
面接でもお話しました通り、大学で学んだ知識を活用しながら、○○分野の拡大に注力できるよう努め、貴社のさらなるご発展に貢献させて頂きたいという所存です。ぜひともよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のご繁栄と××様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
平成○○年○月○日
山田 太郎
【注意点】
- ◆注意点
- 企業名と採用担当者の名前を入れる
- 拝啓、敬具をつける
- ◆文章内容
- 面接の機会を与えられたことと、忙しい時間を割いてくれたことへのお礼
- 業界の最新情報や業務内容など面接で聞いたこと
- 自分の強みを再度アピール
- 面接担当者の話を聞いて仕事への意欲が増したこと
- 自分を印象付ける出来事があればそれも記す
- 葉書でも封書でも、EメールでもOK
- 封書で出すほうがより丁寧な印象を与えますが、葉書でもかまいません。
- 最近ではメールで連絡することも増えてきました。担当者が頭が柔らかそうな人であればメールのほうが日にちが空くこともないのでお礼メールを送付することをオススメします。
- お礼状はその日のうちに出す
- 面接が終わってすぐにお礼が届けば、印象も良いでしょうし、インパクトもあります。しかし、2,3日たってからでは、お礼状がマイナスに働いてしまいます。場合によっては、「誰だっけ?」と忘れられてしまい、効果が全くないということもあります。
- お礼状はあくまでも良い面接を終え、早いタイミングで送付するから効果があります。遅くなるようでしたら出さないほうが良いかと思います。